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土砂災害の備えと必需品リスト|避難前に確認したいポイント

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大雨が続くと、「土砂災害に備えて何を用意すればいいのか」「避難するタイミングはいつなのか」と不安になることがありますよね。

いざというときに慌てないためには、必要な必需品をそろえるだけでなく、自宅周辺の危険性や避難先、避難経路を平時から確認しておくことが大切です。

この記事では、土砂災害に備えるための必需品リストをはじめ、持ち出し品と自宅用備蓄の分け方、避難時に気をつけたい行動までわかりやすく紹介します。

「自分の住んでいる場所では、どのように備えればいい?」と感じている方も、まずはできる準備から一つずつ確認していきましょう。

避難が必要になる前に準備を整えておくことが、落ち着いて安全を確保するための第一歩になります。

この記事でわかること

  • 土砂災害に備えて最低限そろえたい必需品と、非常持ち出し品のまとめ方
  • 非常持ち出し品と自宅用備蓄を分けて準備する考え方
  • ハザードマップを使った自宅周辺の危険性と避難経路の確認方法
  • 避難のタイミング、前兆への注意点、避難時の服装と行動のポイント
目次
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土砂災害の備えで最低限そろえたい必需品リスト

土砂災害の備えと必需品リスト|避難前に確認したいポイント

土砂災害に備えるなら、まずは水・食べ物・情報を得る道具・身を守る用品・生活用品をひとまとめに確認しておくことが大切です。

急な大雨や停電で普段どおりに買い物や連絡ができなくなることもあるため、自分がすぐ使う場面を想像しながら、無理のない範囲でそろえてみてください。

最低限の必需品は、次の4つに分けると抜け漏れを防ぎやすくなります。

分類 主な必需品
命と健康を守る用品 飲料水、非常食、常備薬、簡易トイレ
情報用品 懐中電灯、携帯ラジオ、モバイルバッテリー、予備電池
避難を助ける用品 雨具、軍手、ヘルメット、運動靴
生活に必要なもの 現金、身分証明書の写し、衛生用品、連絡先メモ

飲料水・非常食・常備薬など命と健康を守る用品

飲料水と非常食は、外出先や避難先で食べ物をすぐに手に入れにくい場合を考えて準備しておきたい用品です。

非常食は、加熱や調理をしなくても食べやすい栄養補助食品、缶詰、レトルト食品などを選ぶと扱いやすいでしょう。

アレルギーや食事制限がある場合は、自分に合う食品を優先して用意することが安心につながります。

普段から服用している薬がある人は、必要な日数や保管方法について医師・薬剤師に相談しながら、薬の名前がわかるメモも準備しておくと役立ちます。

  • 飲料水
  • そのまま食べられる非常食
  • 常備薬・服用中の薬
  • お薬手帳の写し、薬の名前を記したメモ
  • 簡易トイレ
  • マスク

懐中電灯・携帯ラジオ・モバイルバッテリーなどの情報用品

大雨の際は停電や通信の不安定さで、周囲の状況や自治体からのお知らせを確認しにくくなることがあります。

明かりを確保する懐中電灯と、情報を受け取る携帯ラジオ、スマートフォンを使うためのモバイルバッテリーは、優先してそろえたい道具です。

懐中電灯は手で持つタイプだけでなく、置いて周囲を照らせるものがあると、両手を使いたいときにも便利です。

電池式の用品を用意する場合は、本体だけで満足せず予備電池も一緒に確認しておきましょう。

  • 懐中電灯またはヘッドライト
  • 携帯ラジオ
  • モバイルバッテリーと充電用ケーブル
  • 予備電池
  • 防水性のある袋
  • 家族や職場などの連絡先メモ

雨具・軍手・ヘルメット・運動靴など避難を助ける用品

雨の中で移動する可能性を考えると、濡れにくく手足を保護しやすい用品も欠かせません。

傘は片手がふさがりやすいため、雨具は両手を使いやすいレインコートやポンチョが向いています。

軍手は手を保護したいときに使えますが、濡れる場面も想定して、滑りにくい素材のものを選ぶとよいでしょう。

頭部を守るためのヘルメットがない場合は、防災用として販売されている帽子などを検討する方法もあります。

足元には、歩きやすく脱げにくい運動靴を準備しておくと安心です。

  • レインコートまたはポンチョ
  • 軍手
  • ヘルメットまたは頭部を保護できる用品
  • 運動靴
  • タオル

現金・身分証明書の写し・衛生用品など生活に必要なもの

停電や通信障害などで電子決済が使いにくい場合に備え、少額の現金も用意しておくと落ち着いて行動しやすくなります。

身分証明書や健康保険証などは、紛失を防ぐために写しを防水性のある袋へ入れておく方法があります。

個人情報が含まれるため、保管場所や取り扱いには十分注意してください。

衛生用品は、避難先での快適さに関わるため、普段使っているものを基準に選ぶのがおすすめです。

  • 少額の現金
  • 身分証明書・健康保険証の写し
  • ティッシュ、ウェットティッシュ
  • 歯ブラシ
  • 生理用品
  • 眼鏡、コンタクトレンズ用品
  • 筆記用具

すべてを一度に完璧にそろえようとせず、まずは自分が今日困りそうなものから確認すると、準備を始めやすいですよ。

非常持ち出し品は両手が空くリュックに無理なく運べる量を入れる

土砂災害に備える非常持ち出し品は、両手を空けて移動できるリュックにまとめ、ひとりで無理なく背負える重さにすることが大切です。

荷物が重すぎると移動時の負担になりやすいため、避難直後に使うものを優先して入れ、水や食料の量は体力や移動距離に合わせて調整しましょう。

「必要なものをたくさん入れる」よりも、「すぐ背負って動ける」状態をつくることを意識すると準備しやすいですよ。

避難直後に必要なものを優先して荷物を絞る

非常持ち出し袋には、自宅を出てから避難先で落ち着くまでに必要になりやすいものを中心に入れます。

日常生活で使う用品をすべて詰め込もうとすると、リュックが大きく重くなり、急いで移動したい場面で扱いにくくなります。

まずは、情報を確認するためのもの、最低限の飲食物、雨や寒さに対応するもの、衛生面を保つものなどを優先しましょう。

  • スマートフォンと充電用の電源。

  • 飲料水と、調理をせずに食べやすい食品。

  • 携帯ラジオや予備の電池。

  • 雨具、防寒用の羽織りもの、タオル。

  • ライト、笛、必要な連絡先を記したメモ。

入れたあとに一度リュックを背負い、室内を少し歩いてみると、重さや肩への負担を確かめやすくなります。

背負いにくい、足元が見えにくい、動くたびに中身が片寄ると感じる場合は、不要なものを減らしたり、軽いものを上側に入れたりして整えてください。

持ち出し袋は、持てなければ役立てにくくなります。

水や食料は重さを考えて持ち出せる量に調整する

水は大切な備えですが、量が増えるほどリュックの重量も大きくなります。

たとえばペットボトルの飲料は、内容量に近い重さがそのまま加わるため、複数本を入れると想像以上に負担を感じることがあります。

非常持ち出し袋には、まず移動中や避難直後に必要な分を入れ、追加分は自宅用の備えとして分けて考えると整理しやすいでしょう。

確認したいこと 考え方
水の量 背負って歩ける重さを基準に、まず必要な分から入れます。
食料の選び方 軽くてかさばりにくく、そのまま食べやすいものを選びます。
入れ方 重いものは背中側かつ下のほうに入れ、荷重が安定するようにします。
見直し 実際に背負い、ひとりで無理なく持ち上げられるか確かめます。

食料は、普段から食べ慣れているもののほうが、緊張しているときにも口にしやすい場合があります。

ただし、持病や食物アレルギーなどで避けるべき食品がある場合は、原材料や表示を確認して、自分に合うものを選んでください。

リュックに入れる量は一律ではなく、体格や体力、同居家族の有無によって変わります。

無理なく運べる範囲に絞ることが、避難時の落ち着いた行動につながります。

すぐに背負える場所へ非常持ち出し袋を置く

非常持ち出し袋は、準備するだけでなく、必要なときにすぐ持ち出せる場所に置くことも重要です。

押し入れの奥や高い棚の上など、取り出すまでに時間がかかる場所は避け、玄関付近や寝室の出入り口近くなどを候補にするとよいでしょう。

ただし、通路をふさいだり、扉の開閉を妨げたりしない位置を選んでください。

  • 家族や来客が見ても場所を把握しやすい位置に置きます。

  • 直射日光や湿気が続きにくい場所を選びます。

  • 倒れやすい家具の近くや、物が落ちてきそうな場所は避けます。

  • リュックの置き場所をスマートフォンのメモなどにも残しておきます。

普段は目につきにくい場所に置きたい場合でも、家を出る動線から遠くならないように意識すると安心です。

いざというときに迷わないよう、「このリュックを背負って出る」と家の中で決めておくと、準備した用品を活用しやすくなります。

非常持ち出し品と自宅用備蓄は分けて準備する

土砂災害の備えと必需品リスト|避難前に確認したいポイント

土砂災害への備えでは、避難するときに携帯する非常持ち出し品と、自宅で過ごすための家庭備蓄を分けて準備することが大切です。

役割ごとに置き場所と量を分けておくと、急いで避難する場面でも必要なものを選びやすくなります。

非常持ち出し品は「避難先へ移動してから当面困らないためのもの」、家庭備蓄は「自宅で生活を続けるためのもの」と考えると整理しやすいでしょう。

区分 主な目的 準備の考え方
非常持ち出し品 避難時から避難先で必要になるものを持ち出す すぐ使うものを優先し、無理なく携帯できる量に絞る
家庭備蓄 自宅にとどまれる状況で数日間を過ごす 食料や水、生活用品を人数と日数に合わせて確保する

持ち出し品は避難時にすぐ使う最小限の用品にする

非常持ち出し品は、避難を始めてから避難先で過ごす初期に必要なものを中心にまとめます。

荷物が増えすぎると移動しにくくなるため、「その場ですぐ必要か」を基準に選ぶことがポイントです。

たとえば、身元を確認できるもの、連絡手段、少量の飲料水、簡単に食べられる食品、衛生用品、雨や寒さに対応するものなどが候補になります。

普段使っている眼鏡やコンタクトレンズ用品、常用しているものがある場合は、代わりが用意しにくい品を優先するとよいでしょう。

  • 現金、小銭、本人確認に役立つ書類の写し

  • スマートフォンと充電用の機器

  • 飲料水と、調理せずに食べやすい食品

  • マスク、ティッシュ、ウェットシートなどの衛生用品

  • 懐中電灯、携帯ラジオ、予備の電池

  • タオル、雨具、防寒に使える上着

一方で、大量の飲料水や数日分の食品、かさばる生活用品まで持ち出し袋に詰め込む必要はありません。

それらは家庭備蓄として自宅に置き、状況に応じて活用できるようにします。

持ち出すものと家に置くものを混ぜないようにすると、在庫の確認や入れ替えもしやすくなります。

家庭備蓄は3日分から1週間分を目安に用意する

家庭備蓄は、交通や物流がすぐに通常どおりにならない場合も考え、最低でも3日分、できれば1週間分を目安に準備します。

ただし、土砂災害のおそれがある場所では、自宅にとどまることが適切とは限りません。

避難が必要な状況に備えることを前提にしつつ、自宅で安全を確保できると判断できる場合のために備蓄を整えましょう。

食料は、火や電気が使えない場合でも食べられるものを一部含めておくと安心です。

缶詰、レトルト食品、栄養補助食品、乾麺、常温で保存しやすい飲み物などから、普段食べるものを選ぶと無駄になりにくいでしょう。

カセットこんろなどを備える場合は、使用する場所の換気や取扱説明書を確認し、安全に扱えるようにしてください。

  • 飲料水と、生活用水として使う水

  • 主食になる食品と、おかずになる保存食品

  • トイレットペーパー、ゴミ袋、衛生用品

  • 乾電池、照明、充電手段

  • 洗面用品や、普段から使用している日用品

食品や日用品は、特別なものをまとめ買いするだけでなく、普段から少し多めに購入し、使った分を補充する方法でも備えられます。

この方法なら、賞味期限や使用期限を確認する習慣もつけやすくなります。

飲料水は1人1日3リットルを目安に人数分を考える

飲料水は、1人1日あたり3リットル程度をひとつの目安として、必要な日数と人数から量を考えます。

たとえば1人暮らしで3日分を備えるなら約9リットル、1週間分なら約21リットルが目安になります。

人数 3日分の目安 1週間分の目安
1人 約9リットル 約21リットル
2人 約18リットル 約42リットル
3人 約27リットル 約63リットル

この量は主に飲用を想定した目安のため、手洗いや簡単な洗浄などに使う生活用水は別に考えておくとよいでしょう。

浴槽やポリタンクなどに生活用水を確保する方法もありますが、水の入れ替え時期や保管場所には注意が必要です。

重い水を一か所に集中させず、運びやすい大きさに分けて保管すると、必要なときに扱いやすくなります。

飲料水、食品、生活用品を「持ち出す分」と「自宅で使う分」に分けておけば、限られた時間でも落ち着いて行動しやすくなります。

ハザードマップで自宅周辺の土砂災害リスクを確認する

土砂災害への備えでは、まず自宅や普段いる場所がどのような危険のある地域にあるかを、ハザードマップで確認することが大切です。

住所だけでなく周辺の地形や指定区域も見ておくと、いざというときに状況を判断しやすくなります。

土砂災害の危険性は、同じ市区町村内でも場所によって大きく異なります。

自治体が公開している情報をもとに、日常生活の範囲を一度まとめて確認しておきましょう。

土砂災害警戒区域や危険箇所を自治体の情報で調べる

土砂災害ハザードマップは、市区町村のホームページや窓口で確認できることが一般的です。

国土交通省の「重ねるハザードマップ」など、地図上で災害リスクを調べられる公的な情報も参考になります。

地図では、土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域のほか、急な斜面、沢の出口、川沿いなどを確認します。

指定区域の外であっても、周辺環境によっては影響を受ける可能性があるため、自宅の敷地だけで判断しないことがポイントです。

特に、背後に山やがけがある住宅地、谷あいの道路、斜面の下にある建物は、地図を拡大して周辺まで見ておくと安心です。

地図で確認したい項目 確認するポイント
土砂災害警戒区域 自宅や建物が区域内または近くに入っていないかを確認します。
土砂災害特別警戒区域 建物への大きな影響が想定される区域として、特に位置関係を把握します。
急傾斜地やがけ 自宅の裏側や通勤・買い物で使う場所の近くにないかを見ます。
沢や谷の地形 雨水や土砂が集まりやすい場所との距離を確認します。
指定の更新状況 古い紙の地図だけに頼らず、自治体の最新情報も確認します。

紙のハザードマップを受け取った場合は、スマートフォンで撮影したり、保管場所を決めたりして、必要なときに見返せるようにしておくと便利です。

地図の色分けや記号の意味は自治体ごとに異なるため、凡例もあわせて確認しましょう。

自宅・職場・よく利用する場所のリスクを確認する

土砂災害のリスク確認は、自宅だけで終わらせず、職場や最寄り駅、よく行く店舗などにも広げることが大切です。

一人暮らしの場合は、平日の日中を過ごす場所と自宅のどちらにいる時間が長いかによって、必要になる判断が変わることがあります。

たとえば職場は安全な場所でも、帰宅先の周辺に危険な斜面があるなら、雨が強まる前から情報を意識しておく必要があります。

反対に自宅が比較的リスクの低い場所でも、通勤先や趣味で訪れる地域が山際にある場合は、その地域の情報も確認しておくとよいでしょう。

  • 自宅の住所と建物の周辺
  • 職場や通勤時に利用する駅の周辺
  • よく使うスーパー、病院、ジムなどの周辺
  • 実家や定期的に訪れる親族宅の周辺
  • 車で通る機会の多い山沿い・谷沿いの地域

確認した結果は、スマートフォンのメモや紙に残し、場所ごとに「土砂災害のリスクがあるか」「近くに斜面や沢があるか」を整理すると見返しやすくなります。

住所検索だけでは分かりにくいときは、衛星写真や地形図も併用すると、周囲の高低差をイメージしやすくなります。

避難所だけでなく安全な親族宅や知人宅も候補にする

ハザードマップを確認したら、指定避難所の位置だけでなく、災害リスクが低い場所にある親族宅や知人宅も候補として考えておきましょう。

指定避難所が自宅より遠い場合や、混雑が気になる場合でも、あらかじめ相談できる人がいれば選択肢を増やせます。

ただし、親族宅や知人宅であっても、その場所が土砂災害警戒区域や浸水想定区域に含まれていないかは確認が必要です。

「知っている家だから安心」と考えるのではなく、その住所の災害リスクを地図で確かめることが重要です。

受け入れをお願いする可能性がある場合は、平常時に連絡を取り、状況によって相談したいことを伝えておくと、お互いに戸惑いにくくなります。

候補となる場所を複数考えておけば、天候や周辺の状況に応じて落ち着いて選びやすくなります。

避難先と安全な避難経路は大雨になる前に決めておく

土砂災害の備えと必需品リスト|避難前に確認したいポイント

土砂災害に備えるなら、避難先までの道を天気が穏やかなうちに複数決め、実際に確認しておくことが大切です。

雨が強くなってから初めて経路を探すと、通行しにくい場所や近道に見える場所を選んでしまう可能性があります。

「どこへ行くか」と「どう向かうか」をセットで準備することで、いざというときに落ち着いて行動しやすくなります。

がけや沢、川沿いを避けた複数の経路を考える

避難経路は、距離が短いことだけで選ばず、がけの下や急な斜面のそば、沢沿い、川沿いをできるだけ通らない道を優先しましょう。

土砂災害が起こりやすい場所の近くでは、雨による落石や土砂の流入、道路の通行しにくさが生じることがあります。

普段の通勤や買い物で使う道でも、大雨の際には避難向きとは限りません。

メインの経路が使えない場合を考え、少なくとも2通りの避難経路を用意しておくと安心です。

  • がけや擁壁のすぐ下を通らない道

  • 沢や用水路、小さな川を渡る回数が少ない道

  • 低い場所や地下道をできるだけ避けられる道

  • 見通しがよく、周囲の状況を確認しやすい道

  • 車の抜け道になりにくく、歩道や路側帯を確保しやすい道

地図上では遠回りに見えても、高い場所を通り、斜面や水辺から離れられる経路のほうが落ち着いて移動しやすい場合があります。

自宅から避難先までの経路だけでなく、職場やよく立ち寄る場所から移動する場合も想定しておくとよいでしょう。

道路の工事や通行規制などで状況が変わることもあるため、避難する時点では自治体や道路管理者からの情報も確認してください。

実際に歩いて所要時間と危険な場所を確認する

候補の経路を決めたら、晴れた日に一度は歩き、所要時間や歩きにくい場所を確認しておきましょう。

地図だけでは、坂道のきつさ、細い路地、街灯の少なさ、側溝の位置などを十分に把握できないことがあります。

特に一人で暮らしている場合は、頼れる人を待つのではなく、自分の足で無理なく移動できる経路かを確かめておくことが大切です。

確認する項目 見ておきたいポイント
所要時間 早歩きではなく、荷物を持って歩く場合を想定した時間
道幅 すれ違いや車の通行時に安全な位置を確保できるか
周辺の地形 がけ、斜面、沢、川、低いくぼ地が近くにないか
目印 交差点、公共施設、店など、迷ったときに確認しやすい場所
代替経路 通れない場所があったときに切り替えられる道

確認した内容は、スマートフォンの地図に保存するだけでなく、紙にも簡単に書いておくと便利です。

通信状態や充電状況によっては、いつものように地図を見られないこともあるためです。

曲がる場所や目印を短くメモしておけば、慌てているときにも経路を思い出しやすくなります。

家族や身近な人と連絡方法・集合場所を共有する

一人暮らしでも、家族や友人、勤務先の同僚など、状況を伝えられる相手を決めておくと安心につながります。

避難する可能性があるときに誰へ連絡するか、連絡が取りにくい場合はどこで合流するかを、平常時に共有しておきましょう。

連絡先はスマートフォンだけに入れず、紙にも控えておくと確認しやすくなります。

  • 安否を伝える相手と優先順位

  • 短く送る連絡内容の例

  • 連絡がつかない場合の集合場所

  • 自宅以外で待機する場合に伝える場所

  • 災害用伝言サービスの使い方

連絡文は「避難先へ向かう」「現在地は〇〇付近」「落ち着いたら改めて連絡する」のように、短く決めておくと送信しやすくなります。

複数人で避難する予定がある場合も、途中ではぐれたときの集合場所を決めておくと、それぞれが探し回らずに済みます。

避難先や経路、連絡方法は生活の変化や周辺環境に合わせて見直し、いつでも使える状態に整えておきましょう。

危険な場所にいる人は警戒レベル4までに避難を終える

土砂災害のおそれがある区域にいる場合は、警戒レベル4「避難指示」が出るまでに、安全な場所への避難を完了することが大切です

雨が強まってからでは移動中の危険が高まるため、警戒レベル3の段階から情報を確認し、自分がいつ避難するかを判断できるようにしておきましょう。

警戒レベルは5段階で示されますが、土砂災害では状況が急に変わることもあります。

レベル4を待つのではなく、身の危険を感じたときは早めに安全確保を始めるという意識が安心につながります。

警戒レベル 主な避難情報・状況 取る行動の目安
警戒レベル3 高齢者等避難 避難に時間がかかる人は危険な場所から移動する
警戒レベル4 避難指示 危険な場所にいる人は全員避難する
警戒レベル5 緊急安全確保 すでに災害が発生または切迫している可能性を考え、命を守る行動を取る

警戒レベル5は、避難を開始するための合図ではありません。

屋外への移動がかえって危険になっている場合もあるため、その場で取れる最も安全な行動を考える必要があります。

警戒レベル3では高齢者など避難に時間がかかる人が移動する

警戒レベル3「高齢者等避難」は、避難に時間がかかる人が危険な場所から移動を始める目安です。

高齢者や障害のある人、乳幼児を連れた人、けがや体調面の不安がある人などは、早めの行動を選びましょう。

一人暮らしでも、体調不良で動きにくい日や、夜間で周囲を確認しづらい時間帯は、通常より避難に時間がかかることがあります。

そのため、自分は支援が必要な状況に当てはまらないと思っていても、「移動に少しでも不安があるならレベル3で動く」と考えておくと落ち着いて対応しやすくなります。

  • 歩く速度に不安がある
  • 暗い時間帯の外出を避けたい
  • 雨風が強くなる前に移動したい
  • 服薬や体調の都合で余裕を持って行動したい
  • 避難の準備に時間がかかる

また、近くに高齢の親族や支援が必要な知人がいる場合は、連絡が取れるうちに状況を確認しておくとよいでしょう。

ただし、危険が迫っているなかで無理に迎えに行くことは避け、それぞれが安全な行動を選べるようにすることが優先です。

警戒レベル4では危険な場所にいる人が全員避難する

警戒レベル4「避難指示」が発令されたら、土砂災害のおそれがある場所にいる人は、対象となる地域から避難する段階です。

「まだ雨がひどくないから大丈夫」と様子を見るのではなく、速やかに安全を確保しましょう

自治体が発令する避難指示は、雨量や地盤の状態、今後の降り方などを踏まえて出されます。

土砂災害は発生場所や時刻を正確に予測することが難しいため、避難情報が出た時点で行動に移すことが大切です。

避難先は、必ずしも指定された避難所だけとは限りません。

土砂災害の危険がない親族・知人宅や、安全が確保できる宿泊施設などへ移動する方法も、状況に応じた選択肢になります。

一方で、自宅が土砂災害のおそれがある区域の外にあり、建物内で安全を確保できる場合は、外出せずにとどまる判断が適することもあります。

自治体からの案内や周囲の状況を確認し、「危険な場所から離れること」を最優先に考えましょう。

自治体の避難情報と気象庁の防災気象情報をこまめに確認する

避難の判断には、自治体が出す避難情報と、気象庁が発表する防災気象情報の両方を確認することが役立ちます。

情報ごとの役割を知っておくと、今どのくらい注意が必要なのかをつかみやすくなります。

確認したい情報 主な内容 見るポイント
自治体の避難情報 高齢者等避難、避難指示、対象地域 自宅や勤務先が対象に含まれているか
気象庁の大雨・土砂災害に関する情報 大雨警報、土砂災害警戒情報など 雨の強まり方と警戒が必要な時間帯
キキクルなどの危険度分布 地域ごとの危険度の高まり 現在地周辺の状況が高まっていないか

情報はテレビやラジオのほか、自治体の公式サイト、防災メール、防災アプリなど、複数の手段で受け取れるようにしておくと安心です。

スマートフォンには自治体の通知を受け取れる設定があるか確認し、音が出ない設定になっていないかも見直しておきましょう。

気象情報だけで自己判断せず、自治体から避難情報が発令されたときは内容を確認して行動することが重要です。

雨の降り方や周囲の様子に不安を感じたら、次の情報を待ち続けず、早めに安全な場所へ移る判断をしてください。

がけ崩れ・土石流・地すべりの前兆を感じたら早めに離れる

土砂災害の備えと必需品リスト|避難前に確認したいポイント

がけや川、地面にいつもと違う変化を感じたら、様子を見続けず、危険が少ない場所へ早めに離れることが大切です。

土砂災害には前兆が見られることがありますが、すべての現象で必ず分かりやすい変化が起こるわけではありません。

小さな異変でも複数重なっているときや、雨が続いて不安を感じるときは、無理に確認しに近づかないようにしましょう。

がけのひび割れや小石の落下、湧き水の変化に注意する

がけ崩れは、雨水が地中にしみ込んで斜面の土や岩が不安定になることで起こることがあります。

自宅の裏山や道路沿いのがけに変化がないか、雨が強まる前の普段から目に入る範囲で確認しておくと、異変に気づきやすくなります。

ただし、強い雨のなかでがけの近くへ見に行く行為は危険を伴うため避けてください。

気をつけたい変化 見られる場所や状態
がけのひび割れ 斜面や擁壁に新しい割れ目が見える
小石や土の落下 これまで落ちなかった小石や土が道路・庭に落ちてくる
湧き水の変化 水量が急に増える、濁る、いつもの場所と違う場所から水が出る
がけのふくらみ 斜面の一部が押し出されたように見える

とくに、湧き水が急に濁ったり、雨量に比べて水が増えたりする変化は、斜面の内部で水の流れが変わっている可能性を示す場合があります。

がけから土がぱらぱらと落ち続ける、ひび割れが広がるなどの異変があれば、がけの下や近くの部屋にとどまらないようにしましょう。

川の濁りや流木、地鳴りなど土石流の兆候に注意する

土石流は、山の土砂や石、流木などが水と一緒に谷や川を一気に流れ下る現象です。

短時間で状況が変わることがあるため、川の近くでは水位だけでなく、水の色や流れてくるもの、音の変化にも注意が必要です。

  • 川の水が急に濁り、流木や草、石が増える
  • 雨が弱まったのに川の水位が下がらない、または急に増える
  • 上流側からゴーッという低い音や、地面が響くような音がする
  • 川の水が急に減る、流れが不自然に途切れる
  • 山鳴りのような音が聞こえる

これらは土石流に限らず、上流での崩れや水のせき止めなどが起きている可能性もある変化です。

川や谷、沢の様子を見に行くことはせず、水の流れる方向から離れた安全性の高い場所へ移ることを優先してください。

橋の上や川沿いの道路は、流木や水によって通りにくくなる場合があるため、近づかないことが大切です。

地面の亀裂や建物の傾きなど地すべりの兆候に注意する

地すべりは、広い範囲の地面がゆっくり、または急に移動する現象です。

がけ崩れよりも広い範囲に影響することがあり、地面や建物、道路に変化が現れる場合があります。

確認したい場所 注意したい兆候
地面・庭 新しい亀裂、段差、盛り上がり、水たまりの増加
道路・駐車場 舗装の割れ、沈み込み、波打つような変形
建物 扉や窓が開閉しにくい、壁や基礎のひび、傾き
周辺の設備 電柱や塀、樹木が傾く、排水の流れ方が変わる

扉や窓の開け閉めが急にしにくくなった場合は、建物自体の変形だけでなく、周囲の地面が動いていることも考えられます。

地面の亀裂を撮影したり、傾いた場所を確かめたりするために近づくのは控えましょう。

複数の変化に気づいたときは、「もう少し様子を見る」と考えずに、その場から離れる判断が安心につながります。

離れた後は、周囲の人にも危険な場所へ近づかないよう伝え、自治体や消防などの案内に従って行動してください。

夜間や冠水時は屋外移動の危険性を見極めて安全を確保する

夜間や道路が冠水しているときは、足元や周囲の状況を正確に把握しにくいため、無理に外へ出ない判断も大切です。

安全に移動できる時間帯を逃さないよう、暗くなる前や雨が強くなる前に行動し、外出が危険な状況では建物内でより安全性の高い場所へ移りましょう。

「今ならまだ行けそう」と感じる段階で備えることが、落ち着いた行動につながります。

暗くなる前や雨が強まる前の早期避難を優先する

夜間は道路のくぼみ、側溝、段差、倒木などが見えにくく、普段通りの道でも歩きにくくなります。

雨音や風の音で周囲の変化にも気づきにくくなるため、移動中の判断が遅れるおそれがあります。

また、短時間で雨が強まると、出発時には通れた道でも冠水したり、土砂や流木で通りにくくなったりする場合があります。

避難する必要がある地域では、暗くなってからの移動をできるだけ避けることを意識してください。

仕事などで日中に準備しにくい場合でも、気象情報を確認し、帰宅後すぐに移動できるよう持ち出す物や連絡先をまとめておくと安心です。

移動を始める前には、自治体の防災情報、気象情報、道路の通行状況などを確認し、案内されている経路以外へ入らないようにしましょう。

状況 行動の考え方
まだ明るく、雨が比較的弱い 周囲と公式情報を確認しながら、早めの移動を検討する
日没後で見通しが悪い 移動先までの安全性を慎重に確認し、無理な徒歩移動を避ける
急に雨や風が強くなった 新たに出発せず、現在地で安全を確保する方法を考える
道路の冠水や通行止めが発生している 引き返しや迂回を自己判断で続けず、自治体などの案内を確認する

冠水した道路や地下道、がけ沿いの道には近づかない

冠水した道路では、水の下にある側溝、マンホール、縁石、道路の損傷などを見分けられません。

見た目には浅そうでも流れがある場所では足元を取られやすく、歩いて渡ろうとする行動は危険です。

車で移動している場合も、水深や路面の状態を外から正確に判断することは難しいため、冠水した場所へ進入しないでください。

地下道、アンダーパス、川沿いの低い道路は、水が集まりやすい場所です。

雨が強いときは、近道に見えても地下道や低い場所を選ばず、高い場所を通る安全な経路を優先しましょう。

がけ沿いや谷筋の道も、雨によって土砂や石が流れ出る可能性があるため、通行を控えることが大切です。

  • 水たまりのように見える冠水箇所へ入らない
  • 地下道や立体交差の下を通らない
  • 川、用水路、側溝のそばを歩かない
  • がけの下や谷沿いの道路へ近づかない
  • 通行止めの表示や誘導に従う

周囲の人が通れているように見えても、その場所が安全とは限りません。

目の前の道を通れるかではなく、その先まで安全に移動できるかを考えることが重要です。

外への移動がかえって危険な場合は堅牢な建物の高い階やがけから離れた部屋へ移る

すでに外が暗い、道路が冠水している、強い雨で視界が悪いといった状況では、屋外へ出ること自体の危険性が高まる場合があります。

このようなときは、自治体などからの案内を確認したうえで、建物内のより安全な場所へ移ることを検討します。

例えば、周囲の状況によっては、鉄筋コンクリート造など比較的堅牢な建物の上階や、がけ・斜面とは反対側にある部屋が選択肢になります。

ただし、建物の立地や構造、土砂災害のおそれの範囲によって安全性は異なるため、建物内への移動だけで十分と決めつけないことが必要です。

屋内で安全を確保する場合は、窓際やがけ側の部屋を避け、できるだけ斜面から離れた位置で待機しましょう。

停電に備えて明かりと通信手段を手元に置き、自治体や気象機関から発信される情報を継続して確認してください。

一人で判断に迷うときは、近隣の人や家族に現在地と状況を伝え、地域の案内に沿って落ち着いて行動することが安心につながります。

避難時は長靴より脱げにくい運動靴と動きやすい服装を選ぶ

土砂災害の備えと必需品リスト|避難前に確認したいポイント

土砂災害のおそれがあるときに移動するなら、脱げにくく、靴底が滑りにくい運動靴と、体を動かしやすい服装を選ぶことが基本です。

雨を避けるための長靴や傘は、状況によっては歩きにくさにつながるため、安全に歩けることを優先した身支度を整えましょう。

出発前に服装と持ち物を一度確認しておくと、慌てているときにも動きやすくなります。

靴底が滑りにくく歩きやすい運動靴を履く

避難時の靴は、ひもや面ファスナーなどで足にしっかり固定できる運動靴が向いています。

雨でぬれた道路、泥、落ち葉などがある場所では、靴底に凹凸があり、滑りにくいものを選ぶと歩行を支えやすくなります。

長靴は雨の日に便利ですが、水が入ると重くなったり、ぬかるみで足を取られた際に脱げやすくなったりすることがあります。

長靴しかない場合でも、足に合っていて脱げにくいかを確認し、無理な移動は避けることが大切です。

また、サンダル、つっかけ、かかとのない靴は、足元が不安定になりやすく、破片や小石から足を守りにくいため避難向きとはいえません。

靴下は、靴ずれを防ぎやすい少し厚手のものを選び、替えを非常持ち出し袋に入れておくと安心です。

選びやすい靴 避けたい靴の例
足に固定できる運動靴 かかとのないサンダル
靴底に凹凸がある靴 滑りやすい革靴やヒール靴
履き慣れている靴 サイズが合わない靴
ぬれても脱げにくい靴 水が入ると重くなりやすい長靴

普段から履き慣れた靴であれば、足の痛みや靴ずれが起こりにくく、移動中の負担を抑えやすくなります。

非常持ち出し用に靴を用意する場合は、サイズが合わなくなっていないか、靴底がすり減っていないかも定期的に見ておきましょう。

上下が分かれた雨具で両手を空ける

雨の中で移動する可能性があるときは、傘ではなく上下が分かれたレインウェアを着ると、両手を空けやすくなります。

両手が使えると、手すりにつかまる、荷物を安定させる、周囲の状況を確認するといった動作をしやすくなります。

ポンチョ型の雨具も手軽ですが、風でめくれたり、足元にまとわりついたりする場合があるため、歩きやすさを確認して選びましょう。

雨具は防水性だけでなく、腕や脚を無理なく動かせるかが重要です。

服装は、長袖・長ズボンを基本にすると、枝や飛来物、虫などによる肌の傷つきを抑えやすくなります。

一方で、厚着をしすぎると汗をかいて体が冷えたり、動きにくくなったりすることがあるため、重ね着で調整できるようにすると便利です。

  • フードが視界を遮らないか確認する
  • 裾や袖口が長すぎて引っかからないようにする
  • リュックの上から着られる大きさか試しておく
  • ぬれた場合に備えてタオルや替えの衣類を用意する

雨具は購入したまましまい込まず、一度着てみて、リュックを背負った状態でも歩きにくくないか確かめておくと安心です。

ヘルメットや帽子、軍手で頭と手を保護する

避難時には、落ちてくる小さな枝や破片などから頭を守るため、可能であればヘルメットを着用しましょう。

防災用ヘルメットがない場合は、帽子をかぶる方法もありますが、帽子はヘルメットと同じ保護性能を持つものではありません。

帽子は雨や日差しを避けたり、髪が視界にかかるのを防いだりする目的で役立ちます。

あごひも付きのヘルメットや帽子なら、風がある日でも外れにくくなります。

手元には、すべり止めの付いた軍手や作業用手袋を用意しておくと、手すりを握るときや荷物を扱うときに使いやすいです。

ただし、軍手を着けていても、見えない場所へ手を入れたり、壊れた建物や倒木にむやみに触れたりしないよう注意してください。

  • 頭を守るためのヘルメット
  • ヘルメットがない場合に備える帽子
  • 手を保護しやすい軍手や作業用手袋
  • 首元を冷えから守るタオル
  • 視界を確保しやすい眼鏡や予備のコンタクト用品

服装や装備は、見た目よりも歩く・持つ・確認するという動作を妨げないことを基準に選ぶのがおすすめです。

玄関付近など取り出しやすい場所にまとめておけば、必要なときに落ち着いて身支度を整えやすくなります。

一人ひとりの事情に合わせて追加の必需品を用意する

土砂災害に備える持ち出し品は、基本の防災用品に加えて、自分や一緒に暮らす人の健康状態・年齢・生活環境に合うものを足しておくことが大切です。

必要な物は人によって異なるため、普段から欠かせない物を思い浮かべながら、避難先でも数日使える量を目安に準備しましょう。

「ないと普段どおりに過ごしにくい物」を書き出しておくと、準備漏れを減らしやすくなります。

持病がある人は常備薬・お薬手帳・医療機器の予備を確認する

持病がある人は、服用中の薬や健康管理に必要な物を、すぐ持ち出せる場所にまとめておくと安心です。

薬は普段から余裕を持って処方してもらえるよう、残りが少なくなる前に医療機関や薬局へ相談しておくとよいでしょう。

服用する薬の名前や量、飲む時間が分かるお薬手帳は、紙のものを持ち出し袋に入れ、必要に応じて内容をスマートフォンにも記録しておく方法があります。

医療機器を使っている場合は、予備の消耗品、充電器、電池、機器の連絡先なども確認しておきましょう。

停電時の対応や、避難先で必要になる配慮については、事前に主治医や機器の相談窓口へ確認しておくことが重要です。

確認したい物 準備のポイント
常備薬 薬の種類と残量を確認し、持ち出しやすいケースにまとめる
お薬手帳 薬の情報や医療機関の連絡先を確認できる状態にする
保険証などの情報 写しや記録を用意し、個人情報の取り扱いに注意して保管する
医療機器の用品 予備の消耗品、電源、充電方法、連絡先を確認する

高齢者や乳幼児には介護用品・おむつ・ミルクなどを加える

高齢者や乳幼児がいる家庭では、一般的な防災用品だけでは足りない場合があります。

普段使っている物を基準にして、慣れない場所でも落ち着いて過ごすために必要な用品を追加しましょう。

高齢者の場合は、入れ歯や補聴器、予備電池、眼鏡、杖、介護用のおむつなどが必要になることがあります。

食事に配慮が必要な場合は、食べやすい食品やとろみ剤などについて、日頃から本人や家族で確認しておくと準備しやすいです。

乳幼児には、おむつ、おしりふき、ミルク、哺乳瓶、離乳食、着替え、母子健康手帳などを用意します。

ミルクを準備する場合は、普段使い慣れている種類と、衛生的に使いやすい方法を選ぶことが大切です。

子どもが安心しやすい小さなおもちゃや絵本なども、荷物に余裕があれば役立つことがあります。

  • 介護用のおむつや尿取りパッド
  • 入れ歯ケース、補聴器、眼鏡と予備電池
  • 乳幼児用のおむつ、おしりふき、着替え
  • ミルク、哺乳瓶、離乳食、使い捨てスプーン
  • 母子健康手帳や緊急連絡先のメモ
  • 本人や子どもが普段から使っている安心できる小物

ペット用の水・フード・移動用品も準備する

ペットと暮らしている場合は、人用とは別にペット用の持ち出し品を準備しておきましょう。

避難先での受け入れ方法や同行できる範囲は施設ごとに異なるため、地域の案内を事前に確認することが大切です。

ペットの水とフードは、食べ慣れた物を小分けにして用意すると扱いやすくなります。

リード、首輪、キャリーケース、ペットシーツ、排せつ用品、タオルなども、状況に合わせて必要になります。

首輪には連絡先が分かる情報を付け、ペットの写真をスマートフォンや紙で保管しておくと、万が一離れてしまったときに特徴を伝えやすくなります。

キャリーケースは購入後に一度使い、ペットが無理なく入れる大きさか、持ち運びやすいかを確認しておくと安心です。

  • 飲み水と食べ慣れたフード
  • 食器または折りたたみ式の容器
  • リード、首輪、連絡先が分かる名札
  • キャリーケースやケージ
  • ペットシーツ、排せつ袋、タオル
  • ワクチン接種状況などを確認できる記録
  • ペットの写真と健康状態のメモ

追加の必需品は、家族構成や暮らし方が変わったタイミングで見直すことがおすすめです。

自分に必要な物をあらかじめ具体的にしておけば、いざというときも慌てずに準備しやすくなります。

防災用品は定期点検とローリングストックで使える状態を保つ

土砂災害の備えと必需品リスト|避難前に確認したいポイント

防災用品は、そろえたまま保管するだけではなく、定期的に中身を確認して不足分を補うことが大切です。

普段から使いながら買い足すローリングストックを取り入れると、食品や日用品を無理なく新しい状態に保ちやすくなります。

避難が必要になったときにすぐ使える状態かを意識して、半年に一度など点検する時期を決めておくと安心です。

食品・飲料水・常備薬の期限を定期的に確認する

食品や飲料水は、保管しているうちに賞味期限や消費期限が近づいてしまいます。

期限が近い物は日常の食事で消費し、新しい物を補充する流れを作ると、入れ替えの負担を抑えられます。

特に、普段はあまり使わない非常食や保存水は、気づかないうちに期限を過ぎやすいため注意しましょう。

常備薬や衛生用品も、使用期限や残量を確認しておくことが大切です。

処方を受けている薬については、保管方法や予備の扱いを自己判断せず、必要に応じて医師や薬局へ相談してください。

確認する物 点検のポイント
食品・非常食 賞味期限、開封の有無、食べ慣れているか
飲料水 保存期限、容器の破損や液漏れの有無
常備薬 使用期限、残量、保管場所
衛生用品 残量、包装の破れ、必要なサイズや種類

期限の確認日は、容器や袋にメモしておくと、次回の点検がスムーズです。

電池やモバイルバッテリー、懐中電灯の動作を確かめる

停電時に役立つ物は、保管中に電池が消耗していたり、充電が減っていたりすることがあります。

懐中電灯や携帯ラジオは実際に電源を入れ、明かりや音が出るかを確認しましょう。

モバイルバッテリーは充電できるか、スマートフォンへ給電できるかを確かめておくと安心です。

予備の電池は、本体に入れたまま長期間保管するのではなく、取り出して別に保管する方法もあります。

液漏れ、変形、異常な発熱などが見られる電池やモバイルバッテリーは使用を控え、自治体や販売店の案内に沿って扱ってください。

  • 懐中電灯の点灯と明るさ
  • 携帯ラジオの受信状態
  • モバイルバッテリーの充電と給電
  • 充電ケーブルや端子の傷み
  • 予備電池の使用推奨期限

点検後は、懐中電灯や充電器を決まった場所へ戻し、家の中で誰でも見つけられる状態にしておきましょう。

日常的に消費した備蓄品を買い足して入れ替える

ローリングストックとは、普段使う食品や日用品を少し多めに持ち、使った分だけ買い足す備え方です。

特別な物だけを長く保管するよりも、日常生活に取り入れやすく、期限切れを減らしやすい点がメリットです。

レトルト食品、缶詰、乾麺、飲料、ティッシュ、トイレットペーパーなどは、普段の買い物で補充しやすいでしょう。

ただし、備蓄用に置く分まで使い切らないよう、「使う場所」と「補充する場所」を決めることがポイントです。

  1. 普段から消費する食品や日用品を決める
  2. 収納場所に一定量を置く
  3. 期限が近い物や古い物から日常的に使う
  4. 使った分を買い物の際に補充する
  5. 月に一度ほど在庫と期限を確認する

買い足す量は、収納スペースや普段の消費ペースに合わせて無理なく決めると続けやすいです。

季節や生活環境の変化に合わせて持ち物を見直す

防災用品に必要な物は、一年中同じとは限りません。

暑い時期には暑さ対策に使う物、寒い時期には防寒に使う物など、季節に合わせて入れ替えましょう。

引っ越し、転職、同居の開始など生活環境が変わったときも、保管場所や在庫量を見直す良いタイミングです。

たとえば眼鏡を新調した場合は予備の眼鏡を確認し、スマートフォンを買い替えた場合は充電ケーブルの種類が合っているか確かめます。

防災用品は一度完成させるものではなく、暮らしの変化に合わせて整えていくものです。

誕生日や季節の変わり目など、覚えやすい時期を点検日に決めると、備えを続けやすくなります。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 飲料水・非常食・情報収集の道具・衛生用品を基本の必需品としてそろえる
  • 非常持ち出し品は、両手が空くリュックに無理なく運べる量を入れる
  • 避難用の持ち出し品と、自宅で過ごすための備蓄は分けて準備する
  • ハザードマップで自宅周辺や通勤経路の土砂災害リスクを確認する
  • 避難先と複数の避難経路を、大雨になる前に決めておく
  • 危険な場所にいる場合は、警戒レベル4までの避難完了を目安に早めに動く
  • がけ・川・地面の異変を見つけたら近づかず、安全な場所へ離れる
  • 夜間や冠水時は無理な屋外移動を避け、早めの行動を心がける
  • 運動靴と動きやすい服装を選び、自分に必要な用品も追加する
  • 防災用品は定期的に点検し、使いながら補充する習慣をつける

土砂災害への備えは、特別なことを一度に完璧に行う必要はありません。

まずはハザードマップを確認し、水や食べ物、ライトなど身近に用意できる物からそろえてみてください。

避難先や連絡方法をあらかじめ決めておくと、急な大雨のときも落ち着いて判断しやすくなります。

ひとり暮らしの場合も、自分の生活に欠かせない物を書き出しておくことで、準備の抜け漏れを減らせます。

定期的に見直しながら、今の暮らしに合った無理のない備えを続けていきましょう。

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